高所作業で徹底すべき安全対策の解説
2021/11/01
建築作業で避けて通れないのが高所作業です。
高い足場の上で、様々な作業をこなさなければならないため、一つ一つの作業で安全を確認し、進行しなければなりません。
安全確認を怠ると、自分はもちろん周りの人にも大きな危険が伴います。
今回は高所作業を安全に行うための注意事項について解説していきます。
高所作業の安全対策
安全衛生規則第518条では、高さが2m以上ある場所を高所と定めています。
高所作業では守らなければいけないルールがあります。
墜落時保護用ヘルメットの着用
高所作業をする時は、必ずヘルメットを着用しましょう。
ヘルメットにも規定があり、「国家検定合格標章」という、国が定めた安全基準をクリアしたヘルメットを使用して下さい。
また「墜落時保護用」という、高所作業専用のヘルメットであるかも確認して下さい。
ヘルメットは正しく着用しないと効果がありません。
紐をしっかり締め、頭に固定して下さい。
作業床を設置する
高さ2m以上の高所で作業する場合、作業床を設置して下さい。
作業床には幅、床材間の隙間などに、細かい規定があります。 また、墜落が懸念される箇所には、手すりを設置しなければいけません。
作業床を組むことで、高所でも安全に作業が行えます。
墜落防止装置を使用する
墜落防止装置とは、作業時の昇り降りに使用される装置の総称です。
スカイロック、スカイリトラ、マンセーフシステムなど、複数の種類があります。
主にヒューマンエラーによる作業者の墜落事故を防止し、安全に作業するために使用されます。
安全ブロックを使用する
安全ブロックとは別名セーフティブロックとも呼ばれます。
安全ブロックを使用することで、作業員は高所でも安全に動くことができます。
作業時は必ず安全ブロックの直下で行なって下さい。
横にズレた位置だと、身体が振り子のように大きく振れ、墜落する危険があります。
防護柵等を設置する
作業床の端は落下し易く危険です。
必ず防護柵等で端を塞いで下さい。
作業中は特に足元に視線を落としにくいため、知らず知らずの間に足場の端に行ってしまうこともあります。
防護柵は、このヒューマンエラーを未然に防ぐ働きがあります。
まとめ
人間が作業するので、時には予期せぬアクシデントも発生するでしょう。
そのために安全対策が必要不可欠です。
安全対策を守ることで、高所でも安全に作業が行えます。
建築現場では常に事故などの危険なリスクが伴いますので、必ず安全対策を徹底してください。