受変電設備の種類と、キュービクル式を設置する際の注意点について
2021/08/01
今回は、キュービクル式受変電設備を設置する際の注意点などをご紹介していきます。
受変電設備の種類
主な受変電設備には「開放形」と「キュービクル式」の2つの種類があります。
【開放形】
開放形の受変電設備は、広いスペースを必要とするので延べ床面積に余裕のない施設などでは設置することができません。
スペースに余裕があれば、増設が簡単でメンテナンスしやすいというメリットがあります。
【キュービクル式】
キュービクル式は金属で造られた箱の中に機械を収容しているので、気温による故障のリスクや感電の可能性が低くなります。
また、開放形に比べると工事費用が安くサイズがコンパクトなので、現在はキュービクル式が一般的となっています。
キュービクル式を設置する際の注意点
開放形よりも採用される割合が高いキュービクル式ですが、設置する際にはいくつかの注意点があります。
収納面に注意
コンパクトな収納面において優れているキュービクル式ですが、1,000kVAを超えるような大形の変圧器の場合は収納することが難しくなります。
増設を考慮する
キュービクル式は、一度設計した後に、設備を拡張したくなった場合に大きなコストと時間がかかります。
導入する際は、増設を見越した設計になっているかをチェックしましょう。
結露対策
熱がこもりやすいので、寒冷地の屋外に設置すると、外との気温差の影響で結露が発生しやすくなります。
結露対策をおこない、結露による故障の被害を未然に防ぐようにしましょう。
まとめ
開放形に比べるとメリットが多いキュービクル式ですが、設置する際には収納面や増設を意識し結露対策を万全にしましょう。